こんな時代に就職するなら、安定の大企業か、将来性のベンチャーか、モテる有名企業か。
社員ブログ
おつかれさまです、真弓(@takamym)です。
最近、弊社でもインターンの採用をしていたのですが、そのうちの1人がとても頼りになるメンズで、弊社の「内線電話を一切使わない、クラウド型無人受付システムRECEPTIONIST」の営業マンとして走り回ってくれています。
学生なのにすごいなぁと思っていたら、すでに9社もインターンを渡り歩いてきたとのこと。まさにプロインターン。
二人とも大学生に見えますが、右が23歳、左は37歳です。
現在、大学4年生で就活も終わってるということで、さぞかし優良な大企業に内定もらっているのかと思ったらベンチャーしか受けておらず、内定しているのも近年上場したばかりのベンチャーとのこと。
就活人気企業ランキングは大企業が占め、その理由が「安定してるから」という学生が多い中、なかなかできない決断ですよね。
でも、確かに自分がいま就活するとしたら「安定してるから」という理由で大企業を選んだりはしなさそう。じゃあどうやって選ぶんだろう?
というわけで学生の気持ちになって考えてみました。(体は37歳です。)
時は2003年、就職氷河期
僕は2003年度新卒としてとあるIT企業に入社しました。30社くらい受けて、なんとかその1社から内定をもらい、就活を終えました。
当時は就職氷河期真っ只中で、どのくらい氷河期かというと、いま調べて知ったのですが、「卒業者に占める就職者の割合」では歴代ワースト1位の55.1%だったようです。(今年は76.1%)
「2003年卒 」とググると関連ワードが「悲惨」なのも笑えます。
そんな2003年当時の就職ランキング(理系)TOP10を見てみましょう。
名だたる企業がズラリと。これら企業に入社した同級生たちは当時勝ち組だったわけなんですが、その後の栄枯盛衰を経て現在に至ります。当時の人気企業は現在、どうなっているのでしょうか。
大企業は本当に安定なのか?
「安定しているから」という理由で大企業に就職したがる学生が多い中、実際はどうなのでしょうか。
東洋経済さんが「5年前から正社員を減らした300社ランキング」という興味深いランキングを作っていたので、そのTOP10をご覧ください。
5年間でマイナス11万人ってかなりロックですね。。
2003年当時は安定と思われていた電気メーカーがいくつか名前を連ねています。
そして、これとは反対に「5年で正社員を増やした500社ランキング」もありました。
これらを先ほどの2003年卒人気ランキングにマージしたら、当時人気だった企業の直近5年間の明暗がちらっと伺えそうですね、ってことでやってみました。
※時間の都合で増減ランキングTOP100を、人気ランキングTOP30にマージ
赤が社員数減少ランキングTOP100以内、緑が社員数増加ランキングTOP100以内です。
結構赤くなりましたね。。というわけで、人気の大企業に入ったところで絶対安定なんてことはなさそうです。
会社として安定していても、正社員の雇用が安定しているワケではないので、「安定しているから大企業に入りたい」というのであれば考え直した方が良さそうです。
大企業に入るなら、万が一退職を余儀なくされたときに他の企業でも通用するような職歴・スキルを持っているか、を常にチェックした方が良さそうですね。じゃないと人生詰みそう。
参考までに、今年の就職ランキング(理系)TOP10もどうぞ。
社員数を減らしていても人気ランキング1位ってすごい。
今後も大企業の中には、時代の流れによって規模が縮小していくところも必ずあると思うので、大企業に就職するなら上記を踏まえて企業選びをしたいですね。
今後どんな時代の流れがくるのかは、大企業を揺るがす系の記事をググるとたくさん出てきますので、要チェックですね。パッと調べて出てきたものをいくつか並べておきます。
ベンチャーの将来性は本当なのか?
では将来性のあるベンチャー企業はどうなのでしょうか?
新しいビジネスモデルを掲げて、新しい市場を作り出し、時代の波に乗って急成長を遂げる!
夢しかないですね。
しかし、将来性ほど不安定なものもありません。
こんな記事もあります。
ちょっと前にも話題になった「起業をしても10年以内に9割が消えていく説」は、データの出処が謎だったってオチだった気がしてるのでここまで低くはない気がするものの、とは言え成功するベンチャーなんてほんの一握り。
それでもベンチャーに入社する人がいるのは、将来性だけでなく、一攫千金の夢(とまで言わなくとも優秀なら若いうちから年収を上げやすい)と、自分も成長できる環境があるからだと思います。
僕もベンチャーの将来性と一攫千金に憧れて、ネットベンチャーで働いていた時期がありました。
当時はプログラマーとして働いていて、毎週のように事務所で寝泊まりしていましたが、本当にこの時期は成長できたし、夢や目標に向かって自ら進んで仕事をしていたので嫌になることもありませんでした。
しかし、やはりこの会社はもうありません。
将来性だけを期待してベンチャーを選ぶのもなかなか悩ましそうです。ベンチャーに入るなら、自分を成長させるという覚悟と一攫千金(とまで言わずとも年収アップ!)の夢を抱えて、もし会社がダメになっても「ハイ、次!」と気持ちを切り替えられるドライさも必要かもしれませんね。
とりあえずモテる有名企業に行ければいいかも?
僕は社会人になってから会社選びについて後悔したことがありました。
それは仕事内容についてではなく、女子ウケです。
社会人になってから、しばらくはダメリーマンのごとく合コンに明け暮れる日々だったわけですが、そこで初めて「商社・金融・コンサル・外資系」が社名でモテるという事実を知りました。愕然としました。。いままで学校でそんなこと習ってないよチックショー!!
それではご覧ください、この企業に勤める人と結婚したいランキング
公務員!!
結婚したいランキングだと「安定」が重視されるからか「商社・金融・コンサル・外資系」はあまり出てこなくて公務員が1位なんですね。。いやしかし現場の肌感覚ですと公務員より、圧倒的に「商社・金融・コンサル・外資系」がモテるんですよホント。。
子供の頃からずっとお勉強をがんばってきて、大学でも勉学に励みすぎた結果、女性経験なし、みたいな理系男子っているじゃないですか。そういう人が社会人デビューをキメるなら、もうモテるためにモテ企業に入るのもいいと思うんですよね。
しかし、この結婚したいランキング上位企業は普通に人気企業でもあるため狭き門です。。
そこで、この「結婚したいランキング」上位の中で、「2017年人気ランキング」TOP100に入っていない企業で且つ、「社員増加ランキング」上位の企業をフィルタリングしてみました。
※Google、Apple、Amazonは社員増加ランキングに入ってないのですが社員増加してるはずなので独断と偏見で入れました。
Google、Apple、楽天、Amazon、ヤフー、ソフトバンク、、、
やっぱインターネット業界が狙い目なんじゃないでしょうか?!
というわけでインターネット業界の時価総額ランキングTOP10も見ておきましょう。(2017/8/16時点)
参照元:ネット株価情報
※ちなみに時価総額1兆円越えのスタートトゥデイが含まれてませんがヤフーと同等で、LINEも含まれてませんが時価総額8574億でヤフーの次に並ぶ感じです。
まあしかし、モテる企業に入ったところで、仕事がおもしろくなくて毎日つまらなそうにしてたらモテなくなってしまうので本末転倒です。モテるかどうかだけで選ぶのも危険そうですね。モテ企業に入るなら、ちゃんと仕事を楽しめるように、自分の好きなことや得意なことに関連した仕事ができるところがいいですね。
で、結局どう選べばいいの?
いろいろ書いてきましたが、結局どう選べばいいのでしょうか。
これまでの内容をおさらいしていてて気づいたんですが、大企業がどうとかベンチャーがどうとか関係なく、
・自分を成長させるという覚悟とあわよくば一攫千金(とまで言わずとも年収アップ!)の夢を持てる
・自分が好きなことや得意なことに関連した仕事を楽しめる
・自分の職歴やスキルが他社で通用するか常にチェックする
・万が一会社がダメになっても「ハイ、次!」とドライに行動できる
ということを意識していれば、どんな会社に入っても大丈夫だし、そのうち自分らしい仕事にめぐり会えるんじゃないかと思います。
とくに大事なのは2番目で、好きなことじゃないと続かないし成長しないし成果は出せない、ということはいろんな成功者が言ってるので間違いないですよね。
「目標を見失わず頑張ること、そしてとにかく楽しむこと、自分のしていることを楽しめなければ、本気になることはできない。」
ウサイン・ボルト
自分の情熱の火種を見つけて、その火を炎上させる方向に進めば、たとえ会社が変わっても火が消えることはなく成長できるってことなんだと思います。
それでも悩んだら、いろんな先輩方に相談するのがいいと思いますが、基本的にみんな自分の歩いてきた道のりを肯定したがるので、そのバイアスを見極めることと、LINEの田端さんも仰ってますが、学生のうちが一番楽しいなんて言ってる大人の言うことは聞かずに、相談するなら今楽しんでる大人の話を聞きましょう。
これは、本当にそう!!OB訪問とかで「学生時代が一番楽しいんだから、遊んでおけ!」とか言う、しょ〜もない社畜どもが、割りと多いけど、俺は40過ぎたけど、どんどん人生楽しくなってきてるわ。
「筋トレが最強のソリューション」より。 https://t.co/z4jErnmDja pic.twitter.com/Q06LuyySRf
— 田端信太郎 @田端大学塾長である! (@tabbata) August 11, 2017
え、僕ですか?
若い女子と夏をエンジョイしちゃってまーす!!
現場からは以上です!!
弊社でも積極採用中です!ベンチャーで働くことに興味がある方は是非!
※当記事は個人的な意見であり、あなたの就職の成功を保証するものではございません。あなたの人生について責任を取れるのは、おそらくこの世であなただけです。